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ムパタとは?
 Simon George Mpata
サイモン・ジョージ・ムパタ
1942 - 1984
故サイモン・ジョージ・ムパタ
ムパタ・サファリ・クラブ設立の中心的役割を果たしたのは日本人の雑誌編集者でした。取材のため訪れたケニアで画家「Simon George Mpata(サイモン・ジョージ・ムパタ)」と出会ったのが、すべてのきっかけです。ムパタの素朴で力強い絵にアフリカの魂を感じ、とりこになった編集者は、ニューヨークでムパタの個展を敢行、アンディー・ウォーホールやキース・ヘリングといった現代アメリカ・ポップ・アートの巨匠たちから高い評価を受けることになります。その後、日本各地でもムパタ展を催すこととなり、画家本人を呼び寄せようとしましたが、ムパタはその前年、すでに他界してしまいました。

画家の肉体は彼方の世界に行ってしまいましたが、彼の絵、彼の魂に共感したアフリカ好きの同志たちが、彼の魂を永遠に残すためカタチにしたのが彼の名を冠した「ムパタ・サファリ・クラブ」です。

■S.G.ムパタの生涯■
アフリカ・コンテンポラリー・アートの潮流「ティンガティンガ派」のS.G.ムパタは、1942年タンザニアの南部、モザンビークとの国境の町トゥルドルで生まれました。ムパタは首都ダルエスサラームへ出てコック等の職に就きましたが、1969年にダルエスサラームで兄のE.S.ティンガティンガの工房で絵を描き始めます。
ティンガティンガ派の画法は60p四方の建築用のハード・ボードにペンキで絵を描くというものです。兄ティンガティンガ没後の中心的存在であったムパタは、仲間たちとともにティンガティンガ・パートナーシップという財団を設立し、この画法を受け継ぐ画家たちの育成に努めました。この財団はその後、ティンガティンガ・アート・コーポレイティブ・ソサエティと名称を変更し、多くの画家たちを世に送り出しています。
ムパタ自身はティンガティンガ派の代表画家としてヨーロッパでも広く知られています。1979年には、本人も知らないうちに西ベルリン(当時)で開催されたモダン・アフリカ・アート展で国際的なデビューを飾りました。ムパタは1984年に亡くなりましたが、ティンガティンガとムパタが築きあげた工房では、現在でも数多くの画家たちが創作活動を続けています。
生命科学者であった故ライアル・ワトソン博士を名誉会長に、アーティスト、学者、医者、会社員、主婦など、多岐にわたる人々が会員となり、1992年に完成しました。

ケニアNo.1の野生動物の宝庫、マサイ・マラ国立保護区に隣接したオロロロの丘に建つムパタ・サファリ・クラブは、日本建築界が誇る鈴木エドワード氏の設計による渦巻き状のユニークなコテージ群からなる環境共生ロッジです。フロント・デスクやレストランのあるセンター塔を中心に、23部屋のコテージが、さながら鳥が羽を広げたかのように左右に広がっています。ロッジは、自然光をふんだんに取り入れる全面採光設計により、日中の照明を必要としない、環境に優しい造りとなっています。

ムパタ・サファリ・クラブでは「アフリカを全身で感じとり、自分の言葉で環境を語ることができるようになること」をテーマに、アフリカの知恵、自然から学ぶ、エコ・ツーリズムを実践しています。
1996年、このような活動が高く評価されケニア政府からも「Best Lodge in Kenya」として表彰されました。

画家ムパタは多くの傑作を残しました。そして、そればかりでなく、多くの人の心に、底抜けに明るい、力に満ちた、新しい未来を産みだしていったのです。
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ケニアの最新情報は“ソトコト”でケニアの最新情報は“ソトコト”で。
「スローフード」や「ロハス」など、人や環境に優しい情報を届ける雑誌で知られる「ソトコト」ですが、実はケニアをはじめとするアフリカの情報も掲載されています。それも、パンフレットや旅行ガイドとは一味違った“生”の情報。ケニアの今を知るならば、ソトコトはお勧めです。
ムパタ通信

ムパタ通信
ムパタ・サファリ・クラブから発信される最新ケニア情報。ムパタ・サファリ・クラブやマサイ・マラ国立保護区だけでなく、広くケニア一般の情報も毎月掲載中。

〜アフリカの風〜
ケニア在住・日本人ライターによるエッセイ。その場に暮らす人間だから分かる視点で、よりリアルなケニアの姿を伝えてくれます。
■アフリカの王■
ムパタ・サファリ・クラブの名前の由来とは?
ムパタ・サファリ・クラブが建っているオロロロの丘とは? その答えがこの本にあります。

アフリカの王(上)
 『アフリカの王(上)』伊集院静 著

「一度アフリカに足を踏み入れた人間はアフリカの手に掴まえられてしまう」
無頼の編集者、黒田十三もその一人だった。雑誌の撮影でケニアを訪れた彼は現地の画家ムパタの絵に強く惹きつけられる。パリでの取材を放り出し、フランス娘パスカルとともに、再びアフリカの大地に立つが!?
(『アフリカの絵本』改題、伊集院静著)

アフリカの王(下)
 『アフリカの王(下)』伊集院静 著

ついに出版社を飛び出した黒田十三。建築家・藤巻龍三郎と意気投合した彼は、ケニアの丘に旅行者のためのロッジを建てることを決意する。日本でムパタの展覧会を成功させ、現地に乗り込んだ十三を待ち受けるものは!? アフリカの大地に夢を描いた男と女の物語、クライマックスへ。
(『アフリカの絵本』改題、伊集院静著)

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